小児歯科

乳歯の生え変わりが早いのはなぜ?身長とも関係あるの?

乳歯の生え変わり時期には個人差がありますが、早すぎたり遅すぎたりするのも何か問題があるのではと心配になることもあります。生え変わりが早いと身長の伸びにも影響があるのでしょうか?
今回は、乳歯の生え変わりが早い原因や身長との関係、注意すべきポイントについて詳しく解説します。

乳歯の生え変わりの平均時期とは?

笑顔の男の子

乳歯が生え変わる時期は、一般的には6歳ごろから始まり、12歳ごろに終わると言われています。子どもによって個人差はありますが、平均的な時期は以下の通りです。

・6歳ごろ:下の前歯から生え変わりが始まります。
・7〜8歳ごろ:上の前歯も生え変わります。
・10歳ごろ:奥歯の乳歯が生え変わり、永久歯が生えてきます。
・12歳ごろ:最後の乳歯が生え変わり、全ての乳歯が永久歯に置き換わります。

乳歯の生え変わり時期には個人差があり、早い子もいれば遅い子もいますが、成長過程の一環として自然なことです。

乳歯の生え変わりが早い原因

乳歯の生え変わりが早い場合、いくつかの原因が考えられます。

遺伝的要因が影響している場合

乳歯の生え変わりの時期には、遺伝が大きく関わっています。
親が早く乳歯が生え変わった場合、子どもも早い時期に生え変わる可能性が高いです。遺伝的な特徴により、成長のスピードや歯の発育にも差が出るため、家族内で似たようなパターンが見られることが多いです。

ホルモンのバランスが原因となることがある

ホルモンバランスが崩れると、体の成長が早まることがあります。特に、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、乳歯の生え変わりが早くなることがあります。ホルモンの変化は、成長過程で自然に起こることもありますが、まれに異常を引き起こす場合もあるため、早い生え変わりに不安を感じる場合は、いずみ歯科医院にご相談ください。

身体の急激な成長や生活習慣の影響

身体の急激な成長や生活習慣も、乳歯の生え変わりに影響を与えることがあります。
例えば、十分な栄養を摂取している場合や、活動的に体を動かしていると、体の成長が促進され、その影響で乳歯が早く生え変わることがあります。
逆に、成長が遅い場合や、栄養が偏っていると、乳歯の生え変わりが遅れることもあります。

乳歯と身長の関係は?

万歳をする男の子と女の子

乳歯の生え変わりと成長ホルモンの関係

乳歯の生え変わりと身長の成長には、共通の成長ホルモンが関係しています。
体が成長するためには、成長ホルモンが大切な役割を果たします。このホルモンは、骨や歯の成長を促進させ、乳歯が生え変わるタイミングにも影響を与えることがあります。
つまり、乳歯の生え変わりが始まる時期やスピードは、成長ホルモンの分泌量と関係が深いのです。

乳歯が早く生え変わる子どもは身長が伸びやすい?

乳歯の生え変わりが早い子どもは、体全体の成長も早くなることがあります。
これは、早い時期に成長ホルモンが活発に分泌されるためです。ホルモンの影響で、身長が伸びやすくなる可能性がありますが、乳歯の生え変わりが早いからといって、必ずしも身長が高くなるわけではありません。

個々の成長には、遺伝や生活習慣、栄養状態など、他にも多くの要素が影響します。
しかし、成長ホルモンが積極的に分泌される時期に乳歯が生え変わるため、身長が伸びやすい傾向が見られることはあります。

乳歯の生え変わりが早いと及ぼす影響は?

歯並びへの影響

乳歯の生え変わりが早い場合、歯並びに一時的な乱れが生じることがあります。
新しい歯が早く生えてくると、まだ他の乳歯が抜けていない段階で生えてくることがあり、歯が重なり、隙間ができることもあります。
これにより、歯が並ぶスペースが不足し、最終的に永久歯がうまく生えてこない可能性もあります。

生え変わりが早いと引き起こす可能性のある口腔内の問題

乳歯の生え変わりが早い場合、口腔内でいくつかの問題が発生することがあります。
例えば、歯茎に痛みや腫れが見られることがあります。乳歯が早く抜けた後、次に生える永久歯がまだ準備ができていない場合、歯茎がむき出しの状態が続き、炎症や感染を引き起こすことがあります。
また、乳歯の生え変わりが早いと、その間に周囲の歯が不安定になるため、歯周病を引き起こす可能性が高くなります。

長期的な成長に与える影響

乳歯の生え変わりが早い場合、永久歯も早く生えることから、口腔内の発育にも影響を与えることがあります。
永久歯が早く生えることで、顎の成長に影響を与え、将来的に矯正治療が必要になることもあります。また、乳歯の生え変わりのスピードが早い場合、身体全体の成長速度にも関係しており、身長や体重の成長に影響を与えることもあります。これにより、成長過程での歯や顎の発育にも注意が必要です。

乳歯の生え変わり時期に注意すべきサイン

口の中を見せる男の子

親が気をつけるべきポイント

乳歯が生え変わった後は、歯のケアが重要です。特に新しい歯が生えたばかりの時期は、歯の表面がデリケートで虫歯になりやすいので、毎日の歯磨きをていねいに行うことが必要です。
また、歯茎の腫れや痛みがある場合、柔らかい歯ブラシを使って優しく磨き、歯茎に負担をかけないようにしましょう。食後すぐに歯を磨くことで、虫歯の予防に繋がります。

乳歯の生え変わりで受診が必要なケース

乳歯の生え変わりが異常に早かったり遅れたりする場合は、発育に関する問題があるかもしれません。また、歯が抜ける際に強い痛みや腫れが続く場合、または乳歯が抜けても新しい歯が長期間生えてこない場合には、受診が必要です。
これらのケースは、歯や顎の成長に影響を与える可能性があるため、早めにいずみ歯科医院にご相談ください。

異常を早期に発見するためのチェックリスト

以下のサインを見逃さずに、注意深く観察しましょう。早期に気づけば、適切な対応が可能です。
・乳歯の生え変わりが遅れている
・歯が自然に抜けず、強い痛みを伴う
・歯並びに大きなズレが見られる
・歯茎の腫れ、出血が続く
・乳歯が抜けた後に、次の歯が不安定で動く
・新しい歯が長期間生えてこない

乳歯の生え変わりが気になる場合は鎌倉市のいずみ歯科医院へご相談を

乳歯の生え変わりが早い原因や、乳歯が抜けた後に永久歯が問題なく生えてくるかどうかを自分で判断するのは難しいです。お子様の健康な成長をサポートするためにも、定期的な検診やケアが重要です。
いずみ歯科医院では、お子様に最適なケアとアドバイスを提供し、安心した成長をサポートいたします。

鎌倉市で乳歯の生え変わりに関してお悩みの方は、いずみ歯科医院へご相談ください。

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